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AIを使ったロゴデザインとは?制作の進め方やおすすめツールを紹介

2025年05月28日

劇的なスピードで進化をする生成AI。 ロゴデザインに活用できるのか、成果につながるものが作れるのか気になるところ。 本記事ではAIを活用したロゴデザインの制作方法や、おすすめのツールを紹介します。 ロ […]

劇的なスピードで進化をする生成AI。

ロゴデザインに活用できるのか、成果につながるものが作れるのか気になるところ。

本記事ではAIを活用したロゴデザインの制作方法や、おすすめのツールを紹介します。

ロゴデザインの現状とは|AIツールの進化で、誰でもロゴデザインに関わりやすい時代に

これまでロゴデザインは、専門ツールの操作や高度なデザインスキルを持つ人しか扱えない領域でした。

しかし近年、ChatGPTやGeminiなどのマルチモーダルAI(*1)の登場により、アイデア出しやラフ作成といった作業が容易になっています。

さらに、Adobe ExpressやCanvaなどのAI機能を搭載したデザインツールが普及したことで、非デザイナーでも直感的にロゴを作成できるようになりました。

*1:テキストからの画像生成、映像・音声からのテキスト生成などが可能なAI

ロゴデザインの基礎知識

AIを使ってロゴ制作をする際にも、ロゴデザインの基礎知識はぜひ知っておきましょう。

基礎を知ることで、完成形のイメージや制作方針を明確化できます。

とくに押さえておきたいのが、次の2点です。

  • ビジネスにおけるロゴの役割
  • ロゴデザインの種類

ビジネスにおけるロゴの役割

ロゴはサービスや商品、企業の象徴となるデザインです。

主にマークと文字で構成されており、商品・企業の魅力や特徴を視覚的にアピールする効果があります。

さらに、文字だけの情報よりも記憶されやすいため、ブランディングや認知度の向上にも役立ちます。

他社との差別化をするうえでも多くのメリットがあるため、戦略に基づいたデザインを利用することが望ましいです。

ロゴの種類

ロゴデザインの基礎知識

ロゴには以下の3種類があります。

  • シンボルマーク:マークだけで構成
  • ワードマーク:フォントで世界観を伝える
  • ロゴマーク(コンビネーションマーク):シンボルマークとワードマークを組み合わせたもの

シンボルマークは、マークのみの構成のためブランドイメージを視覚的にアピールできます。

一方の、ワードマークはブランド名そのもののアピールが得意です。

両者を組み合わせたロゴマークは、バランスの調整が難しいものの、図形と文字の両方を使ったアピールができます。

生成AIでロゴデザインを行うメリット

生成AIでロゴデザインを行う、主なメリットは以下の2つです。

  • デザインのスキルがなくてもロゴを作成できる
  • 低コストかつ短時間でロゴ作成を行える

これらのメリットは、社内に専任のデザイナーがいない、またはデザインに多くのリソースを割けない企業にとって、大きな恩恵となります。

とくにスタートアップや小規模事業者にとっては、プロ品質のロゴを手軽に入手できる点が魅力です。

本章では、各メリットの詳細を解説します。

デザインのスキルがなくてもロゴを作成できる

生成AIならロゴのテーマや企業名、種類などを入力し、テンプレートやデザインを選択するだけで操作が比較的簡単にロゴを作成できます。

生成のみであれば専門スキルが不要なため、デザインの経験がなくてもロゴを作成できます。

追加のプロンプトを入力したりツールの編集機能を使うことで、手軽にカスタマイズできるのもポイントです。

低コストかつ短時間でロゴ作成を行える

ChatGPTの無料プランやMicrosoft DesignerなどのAIツールなら、商用可能なロゴが無料で作成可能です。

また、logo diffusionやMidjourneyのような有料ツールであっても、1500円〜1万円程度と比較的低予算でロゴ作成を行えます。

簡易的なロゴであれば、数分程度で作成できるのも特徴です。

そのため、ロゴ制作のコストや手間を削減したいなら、生成AIを活用するのも1つの手です。

日本語対応かつ商用利用が可能なロゴ生成AIツール

ビジネス向けのロゴを手軽に作成したいなら、日本語対応かつ商用利用可能なツールがおすすめです。

直感的な操作とテキスト入力のみで制作を進められるので、デザインやITのスキルに自信がない方でも快適に作業を進められます。

代表的なものは以下の3つです。

  • Canva
  • Wixロゴメーカー
  • ChatGPT

Canva

Canvaは、オンラインで使えるデザインツールです。

直感的な操作でデザインを作成できるツールで、画像生成AI機能「マジック生成」を使えばテキストからロゴや画像を生成できます。

加工機能を使えば、生成後のロゴを細かく編集できるのもポイントです。

とくに無料でロゴを作成したい、カスタマイズ性が高いツールを利用したい方におすすめです。

提供会社Canva Pty, Ltd,
料金プラン・Canva無料
・Canvaプロ:月額1,180円(月払いの場合)、年額11,800円(年払いの場合)
・Canvaチームス:月額1,500円(月払いの場合)、年額15,000円(年払いの場合)
・Canvaエンタープライズ:要問い合わせ
商用利用無料プラン、有料プランの両方で可

※2025年4月時点の情報です。

Wixロゴメーカー

Wixロゴメーカーは、Web制作プラットフォーム・Wixで有名なWix.comが提供するロゴ作成ツールです。

AIを搭載しており、簡単な入力作業とデザインスタイルの選択だけで簡単にロゴを作成できます。

また、テキストの追加や色の変更といった、簡易的なカスタマイズにも対応しています。

複雑な編集はできませんが、シンプルな操作性が好みなら快適に使えるツールです。

提供会社Wix.com, Inc
料金プラン<ロゴのみプラン>
・ベーシック:2,100円
・アドバンス:5,100円
・ブランドプラス:9,000円
<ロゴ+オンラインプレゼンス>
・バリュー:1,125円/月(年額一括払い)
・アドバンス:1,625円/月(年額一括払い)
・ビジネス:2,441円/月(年額一括払い)
商用利用ロゴのみプランでの購入、ロゴ+オンラインプレゼンスへの加入が必須

※2025年4月時点の情報です。

ChatGPT

ChatGPTはOpenAIが開発した、マルチモーダルAIです。

文章や画像の生成で有名なツールですが、適切に指示をすればロゴの作成もできます。

無料アカウントでも、1日に3枚までであればロゴ生成を行えるのも特徴です。

カスタマイズ性は高くありませんが、プロンプトだけでロゴを作りたい、アイデア出しに使いたいのであれば快適に利用できます。

提供会社OpenAI
料金プラン・無料版・Plus:月額20ドル
・Pro:月額200ドル
・Team:月額課金の場合・ユーザー1人あたり30ドル/月、年額課金の場合・ユーザー1人あたり25ドル/月
・Enterprise:要問い合わせ
商用利用無料プラン、有料プランの両方で可

※2025年4月時点の情報です。

関連記事:ChatGPTで画像生成をするポイントは?DALL-E3の活用法とプロンプトのコツも解説

ロゴの趣旨とイメージをAIに伝えるためのプロンプト術|具体的で詳細な指示を出そう

AIにロゴの趣旨とイメージを的確に伝えるには、プロンプトが重要です。

適切なプロンプトを入力することで、自身のニーズに近いロゴを出力できる可能性を高められます。

とくに入力したい情報は以下の7つです。

  • 企業・商品の名称
  • ロゴのスタイル・フォント
  • モチーフ
  • デザインの方向性
  • 含める文字
  • ロゴの種類

上記の7点を入力するだけでも、ロゴの方向性をAIに認識させられます。

また、チャットでの調整が可能な場合には適宜AIにフィードバックを伝え、全体や細部の修正を行うと、よりイメージに近いロゴが生成可能です。

プロンプトの例:

以下の情報をもとに、「〇〇」の企業ロゴデザインを生成してください。

・名称: [商品名・会社名などを入力]
・スタイル:[キーワード1, キーワード2, キーワード3](全体の雰囲気やフォントなどを入力「例:モダン,スタイリッシュ,ゴシック体」)
・モチーフ:[モチーフ1, モチーフ2](犬, 足跡のような具体的なモチーフを記載)
・色: [色1, 色2] (ロゴに使いたい色を入力)
・文字: [ロゴに含める文字を入力]
・その他: [その他の要望を入力](「親しみやすく、シンプルなデザインに」など)

ロゴの質や権利面の安心を求めるならデザイナーとの共創も1つの手段

プロンプトを工夫することで、イメージに近いロゴを作成することが可能です。

ただし、デザインのスキルや知識がないまま制作を進めると、ロゴの品質を担保したり、著作権などのリスクを適切に管理したりすることが難しくなります。

そのため、ロゴの品質やリスク管理を求めるなら、プロのデザイナーとの共創をおすすめします。

共創のメリットは、以下の3つです。

  • プロならではのスキルと知識で質を担保してくれる
  • 知的財産権侵害のリスクを抑えられる
  • マーケティングやブランディングを考慮したうえでロゴを設計してくれる

プロならではのスキルと知識で質を担保してくれる

デザイナーはデザインに関する高いスキルと、豊富な知識を持っています。

デザインを厳しくチェックする確かな目も持っているため、一定品質以上のロゴを制作してくれます。

非デザイナーのみでロゴを作成するの場合、デザインの知識が少ないため、自身の好みや感覚に頼ったロゴになりがちです。

また、見た目だけで企業・商品と関連が薄いデザイン、ありきたりなデザインになる可能性もあります。

良いものができるケースもありますが、一定の質を担保したいなら、信頼できるデザイナーとの共創がおすすめです。

知的財産権侵害のリスクを抑えられる

生成AIは過去に学習したデータをもとにロゴ生成を行っています。

そのため、知的財産権(*2)の侵害リスクがあるデザインを生成することがあります。

仮に侵害リスクのあるデザインを商用利用すると、法的なトラブルに発展する可能性があるため、ロゴの運用には細心の注意が必要です。

プロのデザイナーは、知的財産権の知識が豊富です。

加えて、自身の成果物に対するチェックも丁寧に行っているため、共創すれば侵害リスクを最小限に抑えられます。

*2:知的財産権とは創作物を創作者の財産として保護するための制度で、著作権や特許権、商標権などを内包する

参考記事:AI時代の知的財産権検討会 中間とりまとめ|首相官邸ホームページ

関連記事:生成AIの著作権侵害を解説|企業が知るべきリスクと活用の実務ポイント

マーケティングやブランディングを考慮したうえでロゴを設計してくれる

プロのデザイナーは、複数媒体で利用する際の利便性やメッセージ、普遍性などを考慮したデザインが可能です。

見た目はもちろん、戦略面も考慮して設計しているため、マーケティング活動やブランディングに役立つロゴを提供できます。

他のブランド・企業との差別化を意識してくれるのもポイントです。

戦略的なロゴを作りたい、オリジナリティのあるロゴにしたいなら、デザイナーの力を借りることをおすすめします。

ロゴはイメージや認知度の向上に欠かせないもの!納得できる方法で作成して成果を出そう

企業・商品のイメージや認知度の向上には、デザインと戦略の視点で作られたロゴが必要です。

戦略面が考慮されたロゴなら、適切に自社と商品の魅力をアピールでき、ビジネスの成長にも貢献してくれます。

一方、生成AIの登場により、デザインスキルがない人でもコストを抑えながらロゴを作れるようになりました。

しかし、ブランド戦略や知的財産権リスクの管理など、人の判断が求められる場面も多くあります。

AIにどこまで任せるかの判断も難しいため、可能であればプロと共創することが望ましいです。

kazeniwa Creative Teamでは魅力的かつ戦略に基づいたデザインと、手厚い運用サポートを提供しています。

ロゴ制作をサポートしてくれる専門家を探しているなら、ぜひお気軽にご相談ください。

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