SNSの「ネタ切れ」は、投稿を続けている多くの企業が直面する課題です。
ただ「ネタ切れ」は、運用体制やコンテンツが生み出される仕組みづくりを見直すことで解決することも多くあります。
本記事では、SNSの「ネタ切れ」が起こる原因から具体的な対策、ネタ探しに利用できるツールを紹介します。
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【ネタがない…】企業が運用するSNSでネタ切れが起こる2つの原因
SNSのネタ切れは、下記2点が原因と考えられます。
- 投稿目的、ペルソナが曖昧になっている
- SNS担当者が時間を確保できていない
投稿目的、ペルソナが曖昧になっている
SNS投稿の目的やペルソナが曖昧なままでの運用は、ネタ切れを引き起こす原因の1つです。
Webコンサルティング会社が企業のマーケティング担当者に行った、顧客の解像度に関する調査では、約7割の企業が「ペルソナ設計を行っていない」と回答しています。
さらに、企業公式SNSアカウントの運用担当者に運用上の課題を聞いた調査では「(何を投稿するかなど)企画に時間や手間がかかる」という回答が最も多く挙げられました。
上記2つの調査から、多くの企業がペルソナを明確に設定していないことで投稿の方向性が定まらず、ネタ選定や企画に過剰な時間を要してしまうことが読み取れます。
曖昧なペルソナを見直して投稿の軸を明確にすることが重要です。
参考記事:【SNSアカウント運用意識調査】企業担当者を悩ますSNS運用の課題と対策|株式会社ニュートラルワークス
関連記事:SNS運用で成果を出す企業戦略|事例とともにポイントを紹介
SNS担当者が時間を確保できていない
SNS担当者がネタ企画やコンテンツ制作のための時間を十分に確保できていない場合、ネタ切れを引き起こすリスクが高まります。
企業のSNS運用では投稿の手軽さや人員不足といった背景から、他業務と兼務している担当者も少なくありません。
しかし、SNS運用には、投稿ネタの企画からコンテンツ制作、投稿作業、分析など業務が多岐にわたります。
兼務している担当者が全てを担おうとすると、ネタを考える時間が圧迫され、結果的にネタ切れに陥りやすくなります。
ネタ切れを防ぎ、SNS運用を成功へつなげるためには、まず担当者が時間を確保できるよう体制を整えることが重要です。
SNSのネタ切れを起こさせないための具体的な5つの手法
SNSのネタ切れを起こさせないための具体的な手法は下記の5つです。
- 他社のアカウント・投稿内容を調査する習慣をつける
- コンテンツカレンダーを作成する
- フォロワーや社内からネタを集める
- ネタ帳を持ち歩く
- 連続企画を作成する
他社のアカウント・投稿内容を調査する習慣をつける
まずは、同業他社・競合企業の投稿を見てどのような投稿に「いいね」や「シェア(共有)」が集まっているかを分析してみましょう。
注目を集めるネタやコンテンツの切り口が見つかれば、自社のアカウントにも応用できます。
話題になっているキャンペーンやイベントでは「参加しやすい方法」や「ユーザーが魅力を感じやすい景品は何か」など、必ず詳細を確認しておくのもおすすめです。
ただし、全く同じネタやコンテンツ形態は模倣(パクリ)になってしまい、自社のブランドイメージを損なうリスクもあります。
あくまで参考にとどめ、必ず自社のオリジナルの形として落とし込むことが重要です。
関連記事:ブランドイメージと発信力を守る!企業SNSリスク管理のポイントと対策
コンテンツカレンダーを作る
コンテンツカレンダーとは、SNSやWebサイト運用においてコンテンツ作成や投稿スケジュールを管理するためのカレンダーです。
社会的なイベントや祝日、リリース情報などを記載します。
投稿予定日にイベントがあれば、その日のネタは自然と決まります。
結果として、ネタを考える必要がある日が明確になりどれだけネタを準備しておけばよいかも把握しやすくなります。
さらに、コンテンツカレンダーを活用すれば、ネタの重複や過去に人気だった投稿も簡単に確認できるため、ネタ選定がスムーズになります。
フォロワーや社内からネタを集める
フォロワーに直接、投稿してほしいネタを聞くのも有効です。
たとえば「次に紹介してほしい商品はどちらですか?」と2つの商品写真を掲載してアンケート投稿をすれば、フォロワーの興味やニーズを把握できます。
アンケート結果にもとづいて投稿すれば、フォロワーのエンゲージメント向上や信頼関係の構築にもつながります。
また、SNS担当者だけでなく、社内の別部署からのネタを募集するのもおすすめです。
開発秘話や専門部署ならではのエピソードなど、SNS担当者が把握していない情報を発見できる可能性があります。
ネタ帳を持ち歩く
ネタ帳を持ち歩き、日常生活の中で気づいたことを記録する方法もおすすめです。
- 業務中に思ったこと
- メンバーとのエピソード
- 家庭での何気ない会話
「これSNSに投稿できそう」と感じたらすぐに書き留めましょう。
ただしメモをそのままにしておくと、後から読み返した際にどのような意図で書いたのかがわからなくなる可能性があります。
メモした後は、できるだけ早く見直して投稿のネタとして活用できるようにブラッシュアップしておくことが必要です。
連続企画を作成する
連続企画とは、同じテーマやストーリーを定期的に投稿する企画のことです。
連続企画の具体例は下記のとおりです。
- 〇〇の豆知識
- △△コンテスト
- 社内インタビュー
連続企画を行うことでフォロワーの関心を維持しやすく、次回への期待感を高められます。
例えば、コンテスト企画を実施してシェアやリポストで参加する仕組みにすると、フォロワーとの関係構築にもつながるでしょう。
テーマが同じでも投稿内容を変えれば、フォロワーに飽きや違和感を感じさせる心配はありません。
実践できる!SNSのネタ15個
すぐに使えるSNSのネタを15個紹介します。
それぞれのネタについて、投稿への活用のしやすさと継続的に投稿するなど頻度が高くても使いやすいネタかどうかもまとめました。
ネタ | 投稿に活用しやすい | 継続的に使いやすい |
祝日、イベント(4月:エイプリルフール、ゴールデンウィークなど) | 〇 | 〇 |
商品の使用方法 | 〇 | 〇 |
天気、季節に絡めた話 | 〇 | 〇 |
自社や地域のイベント | 〇 | △ |
フォロワー〇人達成報告 | 〇 | △ |
社内ツアー、社員インタビュー | 〇 | △ |
業務紹介 | 〇 | △ |
新商品リリース情報 | 〇 | △ |
商品開発秘話 | 〇 | △ |
ビフォーアフター、AB比較画像 | △ | 〇 |
フォロワーの疑問に回答 | 〇 | 〇 |
キャンペーン | △ | △ |
フォトコンテスト | △ | △ |
インフルエンサー、企業コラボ | △ | △ |
クイズ(どこに向かっているでしょう?何の写真でしょう?など) | 〇 | 〇 |
キャンペーンやフォトコンテスト、コラボ企画は事前準備が必要なため、手間がかかりますが、注目を集めやすい施策です。
ビフォーアフターや比較投稿は素材の準備が必要ですが、自社サービスや商品をより知ってもらえるため、ぜひ取り入れたいネタです。
社会的なイベントや祝日、天気ネタは、軽いトーンでリアルタイムでの発信に適しているため、フォロワーへ親近感を与えられます。
参考記事:ちょっとニッチ。だけど学びがある。X企業アカウント8選──“中の人”発のファンづくり術
SNSの面白いネタ探しに役立つツール
SNSのネタ探しに困っている時には、下記ツールの活用もおすすめです。
- 生成AI
- Googleトレンド・Yahoo!リアルタイム検索
生成AI
ChatGPTやGeminiなどの生成AIはネタ出しの相談相手としても有効です。
自社の情報やペルソナを伝えることで、どのようなネタに興味があるか提案してくれます。
たとえば、「20代の独身女性向けに今月話題になりそうなネタを教えてください」と指示すると関連情報を収集してくれます。
ただし、生成AIでは誤認情報が含まれていることもあるため、必ず事実確認が必要です。
関連記事:ChatGPT o3-mini-highとは?【プロンプト付き】実践で活かせるSNS運用
Googleトレンド・Yahoo!リアルタイム検索
GoogleトレンドやYahoo!リアルタイム検索では、最新の話題やインターネット上で注目されているキーワードを確認できます。
リアルタイムの話題に沿ったネタを考えることができます。
しかし、即効性が高いネタはタイミングを逃すとユーザーの興味も薄れるため、思い通りの反応を得られないかもしれません。
素早く投稿できる体制を整えた上での活用がおすすめです。
SNSのネタ切れ回避のためには戦略的な運用が重要!
SNS発信での「ネタ切れ」は、日々の工夫や仕組み化によって防げます。
ペルソナ設定やコンテンツカレンダーの活用、ネタ帳を日常的に書き溜めるなど、ネタ切れを回避するための体制や仕組みづくりを行いましょう。
ただし、SNS担当者が他の業務と兼任している場合、自社だけでは戦略設計や運用体制の構築が難しい場合もあります。
そんな時は、外部のSNS運用サポートを活用するのも有効な一手です。
弊社サービス「SUP」では、SNS運用の企画から配信までを一貫してサポートをしています。
ネタ切れをはじめ、SNS運用に悩みを抱えている方はぜひご相談ください。