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SNSブランド戦略の成功事例と実践ポイント|ファンを生む発信のしかけとは

2025年08月12日

「SNSがブランド戦略に不可欠な時代」であることは、すでに多くの企業にとって常識になりつつあります。 しかし、いざ発信を始めてみると「何を発信すればいいのか」「自社らしさとは何か」に迷い、運用が止まっ […]

「SNSがブランド戦略に不可欠な時代」であることは、すでに多くの企業にとって常識になりつつあります。

しかし、いざ発信を始めてみると「何を発信すればいいのか」「自社らしさとは何か」に迷い、運用が止まってしまうケースも少なくありません。

この記事では、SNSを活用してファンを生むブランド戦略の考え方と、実践のヒントをご紹介します。

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SNSがブランド戦略のメインとなる理由

SNSが今やマーケティングの主戦場となっている状況は、ユーザーの行動様式と関係しています。

以下の特徴を知ることで、なぜSNSがブランド戦略に最適なツールなのか見えてきます。

  • ユーザーの情報接触の中心がSNSに移っている
  • 双方向のコミュニケーションが可能
  • リアルタイム性と拡散力がある
  • ブランドの世界観を表現しやすい
  • ファンによる自発的な発信を生みやすい

ユーザーの情報接触の中心がSNSに移っている

現代のユーザーはSNSを主要な情報源として活用しており、テレビや紙媒体よりもSNSによる情報収集を大切にしています。

オンラインショッピングの際も、情報収集手段としてSNSを活用しているユーザーは約28%と、検索エンジンについで多い割合を占めています。

Z世代ではその傾向はさらに強く、約60%が「購入前にSNSでの口コミを確認する」と回答しています。

また、SNSを利用する主な目的として最も多いのは商品検索です。

世代によってSNSの活用度には大きな差はありますが、今後はさらにその重要性が高まっていくと考えられます。

参考記事:「2024年オンライン消費者実態調査」 | キャプテラ

参考記事:2024年度「国内Z世代意識・購買行動調査」 | デロイト トーマツ

双方向のコミュニケーションが可能

SNSは一方通行の広告出稿と異なり、ユーザーの声に反応することで、信頼関係が深まります。

コメントやDMへの返信、投稿のリポストなどを通じてユーザーの声に応えることで、「自分の発言を見てくれている」「やりとりが成立している」といった実感が生まれます。

こうしたやりとりが積み重なることで、ユーザーはブランドに対して機械的ではなく“人間味”のある存在として親しみを感じやすくなり、信頼関係の構築にもつながります。

リアルタイム性と拡散力がある

SNSはスピード感と情報の広がりを兼ね備えたメディアのため、トレンドや時事ネタにすばやく反応することで、話題性を獲得しやすくなります。

ハッシュタグやトレンドワードを活用した投稿が一気に拡散され、認知を高める起点となることもあります。

SNSでは「今この瞬間」の話題を活かしたブランディングが可能です。

ブランドの世界観を表現しやすい

SNSは画像・動画・テキスト・ストーリーズなど、多彩な表現手段が使えます。

色調・フォント・文体を統一した投稿で「この世界観=このブランド」とユーザーに印象づけられます。

ブランドの価値観やスタイルを魅せるツールとして最適です。

ファンによる自発的な発信を生みやすい

SNSではユーザーがブランドの“語り手”になる可能性があります。

UGC(ユーザー生成コンテンツ)が自発的に生まれ、ブランド認知の拡大に貢献するからです。

SNSで「おすすめ」「使ってみた」投稿が拡がると、企業が発信する以上の説得力を持ち、ユーザーが広告塔になることが期待されます。

関連記事:UGCマーケティングとは?重要視される理由や活用するメリット、導入手順や成功事例を解説!

関連記事:会社のSNS担当になったら?成功を引き寄せる運用術・注意点を紹介

SNSでのブランド戦略に欠かせない3つの視点

SNS発信をブレずに継続するには、「世界観」「トーン」「ストーリー」の3つを軸に設計する必要があります。

これらを意識することで、ブランドらしさが強く伝わるようになります。

  1. 世界観|ブランドの「らしさ」を形づくる
  2. トーン|言葉遣いやコミュニケーションのスタイル
  3. ストーリー|共感を生む物語性

1. 世界観|ブランドの「らしさ」を形づくる

統一された世界観はブランド認知を促進し、記憶に残る印象をつくります。

視覚や言葉、テーマの一貫性により、投稿がブランドの“顔”となるからです。

色調・構図・文体を統一したSNSアカウントなら、スクロールするだけで世界観が伝わります。

世界観を設計することで、SNS全体がブランドのショーケースになります。

2. トーン|言葉遣いやコミュニケーションのスタイル

SNSでの言葉選びは、ブランドの性格を左右します。

ターゲットとの距離感に最適な言葉を選ぶと、ブランドへの親近感や信頼感が高まります。

若年層向けにはカジュアルな口調、BtoBには専門性ある語り口が効果的です。

トーンの設計が「ブランドの人格づくり」に直結します。

3. ストーリー|共感を生む物語性

物語性は、ユーザーの心を動かし、共感を生みます。

情報としてではなく、ブランドの「想い」として受け取られることで愛着につながるからです。

開発ストーリーや社員の声、顧客の体験を共有することで、応援されやすいブランドになります。

SNSでのブランディングの秘訣は目的やターゲットに応じたSNS選定

SNSにはそれぞれ特徴があり、ターゲットや目的に応じた選定が不可欠です。

以下のように、プラットフォームごとに得意分野が異なります。

SNSでのブランディングの秘訣は目的やターゲットに応じたSNS選定

共通して大切なことは、以下の2点です。

  • 各SNSの特性を活かしつつ、ブランドの軸はブレないように設計する
  • 投稿ごとよりも、アカウント全体でブランドの“人格”が伝わるように設計する

どのSNSを使うかとともに、「どう使うか」もブランド戦略のカギになります。

関連記事: SNS利用者数をランキングで紹介!日本で人気のある9つのSNSの特徴についても解説

SNSプラットフォーム別・ブランド戦略の成功事例と3つの視点の活かし方

ここでは、主要プラットフォームを効果的に活用している企業事例を紹介します。

世界観・トーン・ストーリーの3つの視点をどのようにブランド戦略に反映しているか注目です。

Instagram事例|世界観とビジュアル統一でファンを育てる

Instagramでは、ユーザーが投稿を視覚で判断します。

一目でブランドの投稿だと認識できる視覚的一貫性が、ファン形成につながります。

Instagram事例

無印良品:@muji_global

シンプル・ナチュラルな世界観でフィード全体が統一されており、商品と暮らしの価値が自然に伝わるアカウントです。

ハーゲンダッツジャパン:@haagendazs_jp

視覚的に美しい商品写真で「いいね!」を獲得。

フォロワー参加型のキャンペーンから、消費者エンゲージメントを向上する仕掛けも見られます。

X(旧Twitter)事例|キャラ立ちしたトーンで共感と話題を生む

短文とリアルタイム性が特長のXでは、親しみやすさやユーモア、時事性のある発信がフォロワーとの距離を縮めます。

ブランドの“キャラ”や“声”を意識した投稿での「話し方」が特徴になり、ユーザーの共感と拡散につながります。

X(旧Twitter)事例

SHARP:@SHARP_JP

家電メーカーでありながら、ユーモアと時事性のある投稿で人間味あるブランド像を確立。

Xのカルチャーにもマッチした投稿で親しみを誘います。

ナイキ:Nike Japan (@nikejapan)

ブランドのキャッチフレーズ「Just Do It」を、日本では「動かしつづける。自分を。未来を。」と表現。

各投稿にも力強いメッセージがならび、スポーツを観る・応援するユーザーへの訴求を高めています。

その他プラットフォーム事例|動画でストーリーと世界観を届ける

YouTubeやTikTokに代表される動画プラットフォームでは、商品の背景やストーリーに共感が集まり、長期的なファンの獲得に寄与します。

ユーザーにとって「なぜこの商品が生まれたのか」「誰がつくったのか」に感情を動かされる発信が求められます。

YouTube事例

中川政七商店:中川政七商店 – YouTube

商品を製作する職人や文化の背景を丁寧に紹介し、「ものを買う体験」そのものに深みを持たせています。

IKEUCHI ORGANIC:IKEUCHI ORGANIC – YouTube

タオルの選び方からメンテナンス(洗濯・乾燥)方法、ものづくりの背景まで伝える動画サイト。

ブランドムービーでは「環境負荷の少ないものづくり」のスタンスをターゲットに伝えています。

SNSによるブランド育成から認知拡大へ

世界観の統一、トーンの人格化、ストーリー性を押さえたSNSは、ユーザーの「記憶に残る存在」になります。

ブランド構築を実行にうつすには、戦略とともに体制づくりも重要です。

規模や目的に応じて、社内外のリソースを柔軟に組み合わせるのが成功の近道になります。

専門的なサポートも活用しながら、自社らしいブランド戦略の確立をはじめましょう。

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