エンゲージメントは、SNS運用を成功に導くうえで欠かせない重要な指標のひとつです。
エンゲージメント率が高まることで、ファンの獲得や認知度の向上が期待できます。
本記事では、SNSにおけるエンゲージメントの概要や計算方法、高めるための基本戦略について解説します。
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SNSにおけるエンゲージメントとは|投稿に対するユーザーからのアクション
SNSのエンゲージメントとは、投稿に対するユーザーの「いいね」やコメント、シェアなどのアクションを指します。
エンゲージメントは、単なるリアクションにとどまらず、投稿内容や自社への興味関心を示す指標となるため、SNS運用を成功させるうえで重要です。
リーチやインプレッションが多くても、エンゲージメントが低い場合、ユーザーが投稿内容に興味関心を示していない可能性があります。
なお、リーチは投稿を閲覧したユーザー数で、インプレッション数は投稿がSNS上に表示された総回数のことです。
関連記事:Instagramのインプレッションとは?インサイト分析の方法やリーチとの違いを徹底解説!
関連記事: X(旧 Twitter)のインプレッションとは?確認方法や増やし方、目標の設定方法も紹介
エンゲージメント率の計算方法

エンゲージメントを分析する際は、エンゲージメント数とエンゲージメント率が必要です。
エンゲージメント数は、いいねやコメントなどの合計数を指します。
一方、エンゲージメント率は、エンゲージメント数を視聴ユーザー数やフォロワー数で割った割合をいいます。
エンゲージメント率の一般的な計算方法は、「エンゲージメント数÷ユーザー数(視聴者数)×100=エンゲージメント率」です。
ただし、SNSによってエンゲージメント率の計算方法やエンゲージメント数の要素が異なる点についても、理解しておきましょう。
SNSでエンゲージメントが重要視される理由
SNSでエンゲージメントが重要視される理由を3つ解説します。
- 優先的に表示されやすくなる
- 拡散されやすくなる
- SNS運用の費用対効果を計測できる
優先的に表示されやすくなる
エンゲージメントが重要視されている理由は、SNSのアルゴリズムによってユーザーの興味関心に合致するコンテンツを表示する仕組みを採用しているからです。
エンゲージメントの高い投稿は、ユーザーの興味関心が高いコンテンツと評価され、おすすめとして表示される可能性が高まります。
たとえば、Instagramでは複数枚の画像や動画をひとつの投稿にまとめ、スワイプして順番に閲覧できるカルーセル投稿がよく活用されています。
カルーセル投稿は情報量が多く、見返す目的で保存するユーザーもいるため、エンゲージメントを獲得しやすい点が特徴です。
エンゲージメントが高い投稿は優先的に表示されやすく、フォロワーでないユーザーの目にも留まり、認知度拡大が期待できます。
関連記事:最新インスタアルゴリズム公開!2025年カルーセル投稿がアカウント飛躍のカギ!
拡散されやすくなる
エンゲージメントは、自社のコンテンツをより多くの人に届けるうえでも重要です。
ユーザーからの「いいね」やコメント、保存といったエンゲージメントが多い投稿は、SNSプラットフォームのアルゴリズムによって評価されやすくなります。
その結果、拡散力が高まり、フォロワー外のユーザーにも届く可能性が大きく広がります。
SNS運用の費用対効果を計測できるエンゲージメントが重要視されている理由は、SNS運用の費用対効果の計測により効果的なマーケティング戦略を考案できるためです。
エンゲージメント数ならびにエンゲージメント率を分析することで、どのような投稿がユーザーに響きやすいのか判断できます。
エンゲージメントの分析結果をもとに、投稿のタイミングや訴求方法などを把握することで、より効果的な投稿企画の立案が可能です。
高いエンゲージメントの投稿から費用対効果を計測し、効率的なSNS運用が期待できます。
SNSでエンゲージメントを上げるための基本戦略3ステップ
SNSでエンゲージメントを上げるための基本戦略を、3つのステップに分けて解説します。
- SNSの特性に合わせたアカウント設計を行う
- 高いエンゲージメントの投稿から効果的な企画を検討する
- ユーザーとコミュニケーションを図りファンを増やす
1.SNSの特性に合わせたアカウント設計を行う
SNSのエンゲージメントを高めるためには、ターゲットに刺さるコンテンツ作成が重要です。
メインとなる利用者層や使用目的など、SNSによって特性が異なるためです。
たとえば、InstagramやTikTokなどの画像・動画系のSNSは、男性に比べて女性の方が利用率が高い傾向にあります。
総務省情報通信政策研究所の「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」によると、Instagramの利用率は、男性48.8%、女性63.6%です。
また、同調査によると、TikTokの利用率は10代が70.0%とほかの世代と比べて圧倒的に多い結果となっています。
SNSアカウントを設計する際は、ターゲットと運用目的を明確にし、適切なプラットフォームを選定することでエンゲージメント向上が期待できます。
参考:総務省情報通信政策研究所|令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>
2.高いエンゲージメントの投稿から効果的な企画を検討する
エンゲージメントを上げる効果的な企画を検討するためには、これまでの投稿内容からエンゲージメント率が高い投稿を分析する方法が効果的です。
コメントが伸びている、または拡散数が多いなど、エンゲージメント率が高い要因を分析することで、エンゲージメントが向上する企画を検討できます。
分析する際は投稿内容だけでなく、曜日や時間帯、投稿タイプなどを比較しましょう。
データ収集は手作業でも可能ですが、効率的に成果を高めたい場合は、投稿分析やハッシュタグ分析が可能なSNS分析ツールの活用がおすすめです。
関連記事:SNS分析とは?成果をあげるための分析手法とおすすめツールを紹介
3.ユーザーとコミュニケーションを図りファンを増やす
エンゲージメント向上には、ユーザーからのアクションを多くもらえるようコミュニケーションを積極的にとり、ファンを増やしてコンテンツを拡散することが大切です。
フォロワー数が少なければ、アルゴリズムにより投稿の表示回数が少なくなり、ユーザーに届きにくくなります。
ユーザーの投稿に反応したりシェアしたりと、積極的にコミュニケーションをとったりすると、親しみを持つきっかけにつながります。
たとえば、UGCや2択選択型、「いいと思ったら絵文字でリアクションしてください」など、気軽に参加しやすいキャンペーンを企画するのもおすすめです。
参加ハードルが低いと参加率が高まり、いいねやコメント、シェアなどが増えてエンゲージメント増加が期待できます。
Instagram(インスタ)の特性を活かしてエンゲージメントを高めた成功事例
牛丼でお馴染みの株式会社吉野家では、店舗にくるターゲット層とは異なる主婦層に刺さるキャンペーンを企画し、エンゲージメント向上に成功しました。
同社は主婦層の利用率が高いInstagramで、冷凍食品の「おうち吉野家」シリーズを使ったアレンジレシピを紹介しています。
具体的には、忙しい主婦層に刺さるコンテンツ企画や、「あの人に食べさせたいメニューはどれ?」と特定のシーンをイメージさせる訴求企画を実施しました。
SNSの特性に合わせたアカウント設計で、シェアやいいね数などエンゲージメント数を高めた成功事例です。
企業アカウントでエンゲージメントを改善する際のポイント
エンゲージメントが上がらない場合の改善ポイントは、以下の3つです。
- ユーザー視点の投稿を意識する
- 継続的にSNS運用を実施するためのリソースを確保する
- SNS運用の体制を整える
エンゲージメントを改善したい場合は、企業の告知をメインにするのではなく、ユーザーに寄り添った投稿を意識した双方向コミュニケーションを意識しましょう。
SNSはユーザーが主体となるプラットフォームになります。
SNSの利用目的やエンゲージメントの高い投稿分析などを通じて、ユーザー側の視点に立ったコンテンツ制作が大切です。
また、エンゲージメント向上には継続的なSNS運用が重要になるため、社内体制を整える必要があります。
自社のリソース確保が難しい場合は、業務委託を検討するのもおすすめです。
関連記事:SNS運用は体制づくりがカギ!役割分担のコツと運用継続の仕組みとは
SNSのエンゲージメントを高めて自社のファンを増やそう
エンゲージメントは、SNS運用を成功させるために重要な指標です。
SNSでエンゲージメントを上げるには、ユーザー目線のアカウント設計や継続的な運用が重要になります。
リソースが確保できない場合やエンゲージメントを上げる企画が検討できない場合は、プロに委託を検討するのもおすすめです。
弊社kazeniwaのSUPでは、SNSやマーケティングの資格や実績を持つ専任担当者が取材をもとに、プロ視点で企画を考案します。
SNSのエンゲージメントを高めて自社のファンを増やしたい方は、お気軽にご相談ください。