Instagramでのモニターキャンペーンは、自社商品やサービスの魅力を多くのユーザーに伝えられる施策です。
しかし「無料でプレゼント!」や「〇〇が当たる!」などと投稿するだけでは、応募が全く集まらなかったり、応募者が集まったとしても熱量が低く、リアルな感想を聞けないといった課題も発生する可能性があります。
本記事では、モニターキャンペーンを成功させるための、具体的な手順やポイント、参考事例を紹介します。
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インスタグラム(Instagram)のモニター募集とは|商品PRの一手法
インスタグラムのモニター企画には下記の2種類があります。
- 商品モニター
- モデルモニター
「商品モニター」は商品を無償で提供し、使用後にアンケート形式で感想を回答してもらう形式です。
発売前の商品の口コミ獲得を目的としています。
モニターにとっては、発売前の商品を試せる点がメリットとなり、美容や食品など幅広いジャンルで活用されます。
一方「モデルモニター」は、商品のPRをしてもらうことが主な目的で、使用写真や感想をモニターのアカウントで投稿してもらう形式です。
モニターが自身のアカウントに投稿するだけでなく、写真や動画を提供してもらい、自社のアカウントで活用する方法もあります。
なお、本記事ではモデルモニターに焦点をあてて解説します。
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インスタグラムでモニター募集で使える3つの手法
インスタグラムでのモニター募集には以下の3つの手法を用います。
- フィード投稿
- ストーリーズ
- ハイライト
フィード投稿
フィード投稿はタイムラインや発見タブで表示され拡散力が高いため、もっとも活用しやすい手法です。
キャプションで応募条件や特典を詳しく記載できるため、企画の詳細が伝わりやすくなります。
トレンドや自社サービス・商品に関連するハッシュタグを盛り込むことで、フォロワー以外のユーザーへリーチできます。
また、投稿はアカウントに残るため「次回も開催されるかもしれない」と期待するユーザーのフォロー促進にもつながります。
ストーリーズ
ストーリーズは迅速にモニターを募集したいときにおすすめの手法です。
24時間で投稿が消える特性を活かし「本日限定」「先着順」といったワードを組み合わせることで、緊急性を演出できます。
緊急性や期限が決められていることで、高い反応率を期待できます。
またアンケートやリアクションを使い、ユーザーとタイムリーなやりとりも可能です。
ハイライト
ストーリーズをプロフィール画面上部にまとめられるハイライトは、訪問者の目に留まりやすく、常設の「応募窓口」として機能します。
モニター企画の情報をハイライトにまとめておけば、ユーザーが最新情報を確認しやすくなります。
また、過去の実績をまとめたハイライトを作成しておくと、モニター企画への安心感や信頼感の獲得にもつながります。
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インスタグラムでモニター募集を行う具体的な4ステップ
インスタグラムでのモニター募集は、以下の4ステップで進めましょう。
- 募集目的とターゲットを決める
- 特典やプレゼント条件を決める
- 投稿内容の作成
- モニター選定・DMでの当選連絡
【ステップ1】募集目的とターゲットを決める
「何のために行うのか」「誰に届けたいのか」を明確にさせることが重要です。
目的に応じて分けると、それぞれ下記の形式が適しています。
- 商品PRが目的:モデルモニター
- クチコミやフィードバックが目的:商品モニター
目的とターゲットが明確になることで、企画内容や募集条件を決めやすくなり、応募の質も向上するでしょう。
目的とターゲットが決まったら、募集手法を検討します。
例えば、トレンドに敏感な20〜30代の女性をターゲットとした場合、ストーリーズを日常的にチェックしている可能性が高くなります。
多くのターゲットに告知するために、ストーリーズやハイライトでの常設募集がおすすめです。
【ステップ2】特典やプレゼント条件を決める
モニターへの特典は、商品やサービスの無償提供や無料体験、クーポンの配布などが一般的です。
特典を決めたら、プレゼント条件の詳細を設定します。
条件設定の際は、投稿回数や投稿形式(画像または動画)、アンケート回答などの詳細な項目まで決めておきましょう。
設定したプレゼント条件は、フィード投稿のキャプションや応募ページの注意事項へ記載します。
ただし、条件が厳しすぎると魅力が感じられず、応募意欲が下がる可能性があります。
特典と条件のバランスを考慮しておくことが重要です。
【ステップ3】投稿内容の作成
モニター企画を告知する画像や動画を作成します。
画像や動画のはじめに「モニター募集」「〇〇をプレゼント」といった文言を入れ、ユーザーの目に止まりやすく、情報が伝わりやすい投稿を心がけましょう。
応募方法や期限など募集情報もわかりやすくまとめておくことも重要です。
投稿前には、内容の不明点や炎上リスクがないかを、社内、部内の複数人でチェックしておきましょう。
【ステップ4】モニター選定・DMでの当選連絡
多くの応募があった場合、選考に入ります。
選考時に確認したいポイントは下記3点です。
- 応募条件を正確に把握しているか
- アカウントがターゲットに合致しているか
- 写真・画像作成スキルがあるか
応募条件を理解していない場合、その後のやりとりがスムーズにできず、企画が頓挫してしまうリスクがあります。
例えば「DMで応募」と書いているにもかかわらずコメントで応募したり、応募フォームに的確に回答していなかったりする場合は、条件を読んでいない可能性があるため注意が必要です。
また、設定しているターゲットと異なる場合、モニターのフォロワーが自社商品のターゲットとも異なり、購買促進などに繋がらない可能性があります。
さらに、PR目的の場合、商品・サービスを魅力的に見せる写真(画像)・動画、投稿文の作成スキルがあるかも重要なポイントです。
応募者が決定した後は、DMで連絡を行い、企画を進めるのが一般的です。
インスタグラムのモニター施策で注意すべき3つのポイント
モニター企画の実施には、下記3つのポイントに注意しましょう。
- 規約違反にならないようルールを設定・明記する
- 頻繁にモニター募集をかけない
- 他社商品のモニターモデルは避ける
インスタグラムではプロモーションにかかわるガイドラインを設定しています。
ガイドラインが変更されることもあるため、モニター企画の実施前には必ず確認しましょう。
モニター募集は頻繁に行うと、無償提供や無料体験を求めるフォロワーが増加する可能性が高くなります。
購買意欲の低下や商品・サービスの価値低下につながる可能性もあるため、頻繁なモニター募集は避けましょう。
また、他社商品のモニターを行っているユーザーにも注意が必要です。
投稿の品質が高いことを期待できる一方、自社商品が埋もれてしまう可能性があります。
モニター募集が集まらない!効果的なモニター施策のための改善策
モニター募集が集まらない場合は、下記の改善策を試してみましょう。
- 募集ルール、応募方法を見直す
- 怪しい案件と思われないようにアカウントを運用する
募集ルール、応募方法を見直す
ルールや応募方法のハードルが高すぎないか見直してみましょう。
例えば「投稿から応募ページにアクセスし、フォーム入力後にメール対応が必要になる」など、実際に商品が手元に届くまでに手間がかかる場合、途中で離脱してしまう応募者もいるでしょう。
投稿へのコメントやDMでのメッセージ送付などでの応募を可能にし、手間をなくす工夫を行いましょう。
また、投稿回数や画像作成などのモニター側の労力が大きすぎるのも応募者が集まりにくい一因となります。
投稿期限、写真の投稿枚数などを改めて確認し、特典と応募条件のバランスを適宜見直すことが必要です。
怪しい案件と思われないようにアカウントを運用する
Instagram上で自社のアカウントの認知度が低い場合「ここの商品は大丈夫なのか?」「トラブルに巻き込まれないか」といった不安を与えやすくなります。
また、認知度の低さからそもそもモニター企画を認知されていない可能性もあります。
ユーザーが商品やサービスへの安心感を持てるよう、日頃からアカウントを運用し、信頼獲得を目指しましょう。
インスタグラムで効果的なモニターキャンペーンを行っている企業事例2選
モニター企画にも活用できるキャンペーンを開催した2社の事例を紹介します。
- タカラスタンダード株式会社
- BALMUDA(バルミューダ)
コメントで当選確率UP|タカラスタンダード株式会社
タカラスタンダード株式会社は、アカウントのフォローとAorBの二択のコメントで電気圧力鍋が当たるキャンペーンを実施しました。
キャンペーンの特徴は、選んだ理由をコメントすると当選確率がUPすると明記されている点です。
「どうせコメントを書くなら」と考えたユーザーが自然と理由を記載しやすくなっています。
結果、コメント欄にはリアルな声が集まりやすくなり、モニター募集だけでなく、今後の商品開発のヒントを得られる機会にもなっています。
新商品の名前予想|バルミューダ株式会社
バルミューダ株式会社は、新商品の名前を当てたユーザーの中から、実際の商品をプレゼントするキャンペーンを実施しました。
ユーザーの期待感を高めやすく、新商品発表時の期待感や好奇心を刺激しやすく、話題性も高まる企画です。
完全一致で当てるのではなく、穴埋め形式にして「当たりそう」とコメントのハードルを下げているのも効果的です。
話題性も高めながら、応募のハードルを下げている有効なキャンペーンです。
インスタのモニター施策を効果的に実施しよう!
インスタグラムのモニター企画は、商品・サービスの無償提供やモニターとのやりとりなど、準備や運用に手間がかかります。
そのため、決して安易に実施できる施策ではありません。
モニター募集を成功させるには、企画の告知がターゲットに届くための「土台」となる、日頃からのアカウント運用が不可欠です。
弊社kazeniwaではSNS運用代行サービス「SUP」を提供しています。
目的に合わせたSNS運用をサポートいたしますので「モニター企画に挑戦したいが、日々の業務によってアカウント運用まで手が回らない」という方はご相談ください。